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小学生から高校生までのネット利用時間は1日平均2時間23分になることが、2月18日、内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」で分かった。6割を上回る高校生がスマホで2時間以上ネットを利用している現状が明らかになり、学校種が上がるとともに長時間となる傾向がみられた。子どもたちのネット利用の留意点などを学校で配布された啓発資料で知ったという保護者が6割おり、学校からの情報発信の重要性を示していた。

調査は昨年11月から12月にかけて、10歳から17歳までの小・中・高校生5千人と保護者5千人を対象に、面接やネットなどで実施。回答率は青少年が68・8%(3441人)、保護者が72・7%(3637人)だった。

青少年の76・0%が何らかの機器を使ってネット利用していると回答。学校種別では、小学生53・0%、中学生79・4%、高校生95・8%。

ネットの利用時間の平均は、高校生が最多で3時間5分。次いで、中学生が2時間10分、小学生が1時間23分となっていた。この中でネット利用が長時間だった高校生は、63・0%が2時間以上利用しており、5時間以上は18・9%もいた。

どんな機器を使用しているかを尋ねたところ、スマホの42・9%を筆頭に、ノートパソコン23・0%、携帯ゲーム18・5%の順となった。

ネット利用の目的はとの問いでは、ゲームが最多で71・0%。動画視聴が2番目に多く69・0%。次いで無料通話アプリLINEやメール、SNSなどのコミュニケーションが66・2%だった。

また保護者がネットに関する啓発・学習の経験をしたことがあるのは、92・1%に上った。そのうち、学校で配布された啓発資料で知ったが59・3%と多くを占めた。

スマホを持っている青少年の保護者の8割が青少年に対してルールを決めるなどの方法でスマホの規制方法を実施していた。このうち有害サイトの閲覧を禁止するフィルタンリングを行っているのは43・3%だった。

そのほか、子どもの利用状況を把握が34・1%、大人の目の届く範囲で使わせているが26・0%だった。

内閣府の担当者は、青少年がネットを利用している現状について「タブレットやスマホを所持していない子どもたちが、保護者のものを利用している現状もあるのではないか」と話していた。

 

提供元:株式会社教育新聞社の記事

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